一章

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「ええ。私は嘘などつきはしません。私に勝ったら名を売って差し上げます。どこからでも来て下さい」 そう言って微笑んだ途端大男が槍を真っ直ぐに構え雄叫びをあげながら突っ込んできた それを軽く体をひねって避け、木刀で喉笛を強く打った 「ぐえっ」 と情けない声を出してその大男は喉を抑えてその場でうずくまった。 兵達は驚いた表情でこちらを見ていた 「あら。大した事ないですね……どうします?私と戦おうと思う者はおりますか?」 とわざと声を大きくして回りに声をかける 「次は某がいく」 「いや儂だ。儂にやらせろ」 と兵士としてのプライドが傷ついたのか我先に私の元へと沢山の兵達が来た その後夕暮れ時まで兵達が私に挑んで来たがその全てをただ一撃で倒しついに私に挑もうと思う者はいなくなった 『うんいい暇つぶしになったな。部屋に戻るか』 そう思い私は新兵達に別れを告げ部屋へと帰った。
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