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私が父上に無理矢理誘われ将棋を打っている途中に(一応軍事をやる気はあるらしい)報告が慌てた様子で部屋に来た
「殿!ついに東北から使者が来ました!」
報告が嬉しそうに父上に言う
「おおやっと来たか。早く通せ」
父上も上機嫌に言い放つ
「はいただいま。」
と言って報告はどこかへ行ってしまった。
「いやすまないな王華、この勝負は引き分けじゃ。片付けておいてくれ」
『あとちょっとで勝てそうだったのに』
そう思いながら盤を片付ける
「ささっどうぞこちらへ」
そう言うと部屋中に2人の男が入って来た
父上は既に上座に座り使者を出迎える準備をしていた
「よく参られた。して返事は?」
一人の男がぱっと顔を上げ
「はっこちらにございます」
と言い東北の主が書いたであろう返事の手紙を差し出した
「うむご苦労どれ……」
としばらく父上は手紙を読んでいた。
大きさはさほど無いものであったが二度、三度読んでいるのかしばらく沈黙が続いた
そして満足したように頷いて
「あいわかった近々儂がそちらへ向かう。そこで条約の締結を行う。契りの儀はこちらでする」
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