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ーゴツン!
「痛ぁぁ」
考え事をしてたせいで、漫画みたいに電柱にぶつかった。
『君!そこの君!』
誰この人。私は、頭を摩りながら考える。
ーまぁ、私じゃないな。
私は、何事もなかったように通り過ぎる。
『おーい。君だよ、全く気付かないのかい?』
「…」
『もしかして、無視?まぁさ、こんな美少年に声かけられたらときめくよな』
=知らない人には、関わらない。
……彼が言っている事は、突っ込み所満載だ。半分合ってるけど。
まず、無視じゃない。
私は危険と感じたから通り過ぎようとしたんだ。
(前に、そういう人に出くわして騙された事がある。)
次、私は美少年だろうと、ときめかない。
てか、声かけられて答えないのとどう関係あるんだ。
美少年ちゃあ美少年だけど。
仕方ない。ここは、作戦Aを。
「えっ、私の事だったんですか?全然気が付きませんでした。さようなら」
これで、OK!
次に、相手が何か言おうとする隙に、逃げればいい。
=危険だったら、すぐ笑顔
『ちょっ』
ー今だ。
ガシッ
「……えっ?」
作戦がバレたのか?今までばれた事なんてないのに…
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