4人が本棚に入れています
本棚に追加
『君!待って!!』
「…」
この人は、何故私が逃げるってわかったんだ?
『君さ、名前なんて言うの?』
「初対面の癖して、馴れ馴れしくしないで下さい」
『じゃあ質問を変えよう。君は、何を考えてたの?後、何でそんな可愛いの?』
「私は…」
言葉が詰まった。だって、先輩らしき人に
“自由”って何なんでしょうか?
って、聞けない。
絶対馬鹿にされる。
“お前は、もう自由だろ”
って。
それに、いきなり
“なんでそんな可愛いの?”
って聞かれても困る。
だからかな。
あんな事言ったのは…
「貴方こそ何考えてるんですか?見た目馬鹿ですけど。変な事言わないで、下さい!」
『ぁ…』
「それに、私が何考えていたとしても関係ない」
あっ!
……言っちゃった。
いきなり、私だって言っちゃった。
傷付いただろうな。
『ばっ馬鹿?俺言われた事ない!何か嬉しい!』
ーこいつは、本当の馬鹿だ。
『ねぇ何処らへんが馬鹿ぽい?』
最初のコメントを投稿しよう!