第1章~偽りの人~

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「えっ?」 『だからどこら辺が馬鹿ぽい?』 「妙な行動と、喋る内容」 『……どこら辺で?てか、俺別に妙な行動取ってないし』 ー十分取ってるだろ。 まず、逃げれなかった事。 ここから、普通の人間じゃない事が分かる。 ーよって、“妙” 次、初対面の人にはこんなに喋らない。 ここから、お喋り好きのお調子者で顔見知りしない。 ーよって“妙” 私的に、知らなくて関係ない人には喋らない。 (怪しいぞ、これは……) その次。いきなり、“可愛い”とか言わない。 ここから、女好き?なことが分かる。 (確実に、怪しい。) ーよって“妙” ……妙と言うのは変かもしれないのだけど、私には妙としか言えない。 『どうしたの?急に、黙っちゃって』 「……あっ、いや。別に」 なんでもない…はず。 「貴方は、何が目的で話し掛けて来たんですか?」 『君が、可愛いからだよ』 ーーーイラッ! 『あっいやそうじゃなくて、いやそれもなんだけど…』 「つまり、何?」 『んー。言うと恥ずいんだけど…俺、自由を探す旅に出ようと思って』 この人、私と一緒。 ーで?
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