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『何て言うのかな?“自由の種”それを、見つけたい』
「自由の種……」
『そう!中2なのに…って感じだろ?』
「良いと、思う」
『えっ?…ああ、馬鹿にしてるのか』
「違うけど…何だろ。ただ、良いと思った。私も探して見たい。自由の種」
本当に、そう思った。
意外だった。この人は、現実主義者だと思っていた。
からかわれていた、私。
自由を求めるなんてくだらない。
今の生活は幸せなんだから、
有り難く思いなさい。
自分を、悲劇のヒーローにしないの。
ー仲間なんて居ないと思ってた。
=笑う角には福来たる
そうだった。笑顔を忘れてはいけないんだ。
『どうしたの?また、急に黙っちゃって』
「ううん。……………璃歩」
『は?』
「私の名前。璃歩って言うの。貴方は?」
『あっあぁ…。俺は、叶(カナウ)。辰礼(シンライ)叶』
「叶…。」
『そう!…璃歩、もしかして自由探してるの?』
私は、頷く。
叶は笑って、私も一緒に探しても良いと言ってくれた。
二人で、“探す自由”はどのような姿を見せてくれるのだろうか?
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