――う、お。
頭がくらくらとする。我ながら、こんなに単純な性格をしていたとは。薄々は感づいていたが、やっぱりか。
と、頭蓋の中では思考を巡らせる僕だが、現実では浮ヶ谷から目が離せなくなっていた。彼女の口が再び動く。今度は確かな音を伴って――動く。
「これから五分間、貴様は短い眠りにつくの。目覚めた時、今起きたことは全て忘れているわ」
……
…………
………………んん?
浮ヶ谷が喋ったことより、喋った内容に意識が傾いてしまったのは仕方がないはずだ。
結構な衝撃が僕を襲う。まさかの電波発言。浮ヶ谷はいわゆる厨二病だったのか。しかも、かなりの重度患者だ。邪気眼だ。そんな馬鹿な。
目の前には僕以上に驚いた表情の浮ヶ谷がいた。
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