3220人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあ…そんなこんなで駿を末永く宜しくね。」
しれっと言い返す冬子に素早く突っ込む。
「お前は母親か。」
「親戚のお姉様だよ。」
え?
そう言えば、以前も内宮さん達にも姉だとか言っていたよね。
以前から親しげだなあとは思っていたが、だからあんなに駿君と仲が良いのか。
「どちら方の親戚?」
「な訳ないじゃん。」
「…」
「ウヒヒ」
「…」
「プッ。」
「…さっきの奢り却下!」
「もう、駿にお礼メールしたから無理~」
何てムカつくヤツなんだ!
お前なんか彼氏どころか一生嫁に行き遅れてろ…
「マミさんに会うの楽しみだなぁ。」
私の呪いなんか簡単に弾き返す無駄に悪運の強そうな冬子は、グラスを空にしながら軽やかに言う。
最初のコメントを投稿しよう!