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「もうないよ。」
「分かんないじゃない…蝶子ママとか、他にもいるかもしれないし…」
蝶子ママは以前に関係あったって言ったよね。
完全に拗ねた幼稚っぽい私を駿君は苛立ちもせずに、それどころか少し虚を衝かれたように見つめると、次の瞬間まるで花が咲いたような笑顔を浮かべた。
「美佳子さん…嫉妬だよね?」
何でそんなに嬉しそうなの?
ちょっと拍子抜けした私は唇を尖らせた。
「美佳子さん可愛すぎる。もっと言って。」
「…やだ、もう言わない。」
こんなこっぱずかしい事になるなら言わない。
何だか間抜けな私。
駿君は嬉しそうな声で私に囁く。
「何か言われたら、一緒に寝たことない癖にって言ってみて。キスマーク付けられたことない癖にって。避妊具つけず…」
「あーあーあー!」
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