マミさん

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「マミさん!」 「マミさんが何?」 「マミさん来たことあるじゃない!」 「マミさん?マミさんをカウントするの?」 「女の人でしょ!」 「まぁ…見た目は。」 「今は何ともなくても体の関係があったんでしょ!」 私の叫び声の後に、良く分からない空白が訪れて… 駿君を見ると放心した顔で私を見つめていた。 バレちゃってビックリしたんでしょ? 言いたくはなかったけど、嘘をつく駿君が悪いんだから。 絶対に逃がさないから! 私が勢い込んで、駿君のおでこと引っ付くような至近距離で睨み付ける。 「美佳子さん…マミさんの本名を知っていますか?」 思っても見なかった質問が返ってきた。 「何か関係があるの?」 私の問いに駿君が私の顔を凝視した上で溜め息をついた。
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