序章†Clocher du commencement

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『え…』 案の定、吃驚した顔をされたんだけども…… 「だって…っ!こんなお姫様みたいな部屋、女の子なら誰だって一度は夢見るものですよっ!? すごい…ちゃんと好きな色とかモチーフとか…」 はっ!しまった、つい語って…… 『…ふふ』 彼は優しく笑った。 さっきまでの微笑みとは違って、笑顔を見せてくれた。 『すみません、…ふふっ』 「えっ」 私はオロオロしながら、彼はこんなに笑ったりもするんだ……と意外に思い。 胸が、高鳴る。 『失礼しました、本当に瑠璃藍様が可愛らしいものでつい…』 「い、いえ!?」 『ですが喜んでいただけて何よりでございます。此方の部屋は今日から、お嬢様のお部屋でございますから、自由にお使い下さい。…やはり選んだ甲斐がありました』 .
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