6人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな矢先のことだった。
――ブロロロ…
「ん? えっ…!?」
突然私の目の前に、まさしく高級感漂った黒いリムジンが止まったのだ。
で、中から黒ずくめのスーツの人が出てきたりね。
……ドラマの見過ぎとでも思ってほしい。
『――様』
「…?」
『水無月 瑠璃藍(ミナヅキ ルリア)様、であっていらっしゃいますか?』
「は、はい、そうですけど……」
一目見ればわかる。執事服を着ていた。
そんなことよりも…
「綺麗な…瞳」
目の前にすらりと立つ彼の、アクアマリンの瞳は、純粋に〝綺麗だ〟と思った。
とは言っても右目は黒い眼帯みたいなのをしていて、
片方しか見えなかった。
だけど〝綺麗だ〟と。
一目みてそう思ったのだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!