2/2
前へ
/24ページ
次へ
彼女の上を鉛色の大きな鳥が、轟音を轟かせ飛び立った。 彼女は初めて顔を上げ 自分を濡らす雨の存在に気付いた この雨は自分が……いや、自分たちが降らすのか だとしたら自分が帰るまで止むことはない 雨などものともせず、鳥が飛ぶのが彼女は嬉しかった。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加