ほのかさんの恋愛事情!

8/16
1458人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
ズバッと刺さるそんな言葉。 いつもいつも隠してた。 "女の子らしくない"なんて言われて、 悲しくて、苦しくて―…… 泣いちゃったらさ、 それを認めたみたいで悔しくて… 泣きたい感情を 心の奥に仕舞い込んでた。 冗談っぽく千尋や大樹に言うことで 気をまぎらわして、傷付いてないふり。 そうやって誤魔化してきたのに―… 「……―大樹のばか」 ぽたぽた落ちる雫は、 制服のスカートにシミみを作っていく。 「俺は、女の子らしいなって思ってる」 俯いている私に 大樹の落ち着いた優しく低い声が 上から降ってきた。  
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!