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―――帰り道。
土手を二人で並んで歩いている最中
大樹が不思議そうに話し掛けてくる。
「…―ほのか姉、何してんの?」
「ん?けんけんしてる」
「いやいや、
んな当たり前みたいに言うなよ」
…―あのねですね、
こうでもしてないと、
なんか……変なんだって、私。
さっきファミレスでの事があって、
はじめは大樹のおかげで
落ち込んでたのが治って
元気でたわぁ位にしか
思ってなかったのに…
段々時間が経つにつれて、
なんか…
なんか……
恥ずかしくない!?みたいな。
だってだってさ、
あんな事さらっと言われて
気にしないなんて無理だからっ!
そんな自分の気持ちを
大樹に悟られないよう
意味不明な行動で包み隠す。
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