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「…―もぉ、気になるーー!!」
「ちょっ千尋、落ち着いて」
翌日の放課後、
学校近くのドーナツ屋さんで
ほのかにこれまでの事を聞いてもらい
冷たいアイスティーに手を伸ばし、
それを口にして喉を潤す。
ほのかは
揚げたてのプレーン生地に
たっぷりの粉砂糖をまぶした
オーソドックスなドーナツに
かじりつきながら
「気にしないようにしなよ…
っても無理があるか」
そう提案するけれど、
ずうんとテーブルに突っ伏する
私の落ち込みようを見て
どうしたものか、と考え込む。
うーん―…
「私のね、考えすぎなんだとも思う。
でもやっぱり気になって。
もしかしたら―…」
「もしかしたら?」
「そのっ、なんていうか……」
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