楠さん、先生の秘め事?

7/22
前へ
/86ページ
次へ
「とにかく、疑ったって良い事なしっ! 長谷川が好きなのは千尋だけ、ね?」 そうふわりと優しく微笑んで、 元気付けてくれてるのが分かる。 ほのかは普段さっぱりした性格で ズバッと言いたいことを 言ってきたりするけれど、 それも私を思ってのこと。 こうやって悩んでる時とか 落ち込んでる時は いつも優しく受け止めて 励ましてくれる―… 「…何にやついてんの」 「いやぁ、ほのかが男だったら 私、確実に惚れてたね!」 「まぁ一方通行でしょうけど」 「ええっ!?」 私がふざけて泣き真似をすると ばか、冗談よとほのかが返してきて 互いに笑いあう。 やっぱり ほのかに相談して良かった…… それから暫くは 今度買い物にいこう、とか 学校での出来事とかを話して ドーナツ屋さんを後にした。  
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1458人が本棚に入れています
本棚に追加