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そう私が言うと先生は、
「そんな事分かってます。
これからいっぱい練習しましょうね?」
と、怪しく笑って
未だ繋いだままの右手に
わざと音を立ててキスを落とした―…
こ、の人は、
本当にもうっ――……!
「~~――む、無理、ですっ」
私をどこまで
ドキドキさせれば気が済むの?
「大丈夫です、安心して下さい。
僕が手取り足取り教えますよ?」
「なおさら安心できませんっ!」
「あ、そうだ。
ホワイトデーは基本三倍返しですから
楽しみにしてて下さいね?」
「楽しみに…?」
「はい。楠さんがしてくれた事を
三倍にして返しますので」
私がした事…?
それってもしかして……
「け、結構ですっ―……!」
END
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