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ーーシュッ……ザッーー
血のように赤い目を持つ者、龍が木の上から静かに降りた。
瞬間…
ーーダダダッーー
数多くの男達が龍の周りを囲うように地面へと着地した。
その中のリーダーらしき人物が口を開いた。
?「おーおーおー、姉さんよー。好い加減鬼ごっこは止めにしねーか?
俺達もそこまで暇じゃないんだよねー。」
龍「(クソっ。なんでこいつ等こんなにしつこいんだよっ!)生憎だが、俺も暇じゃねぇ。あと、女じゃねぇし。」
?「とぼけても無駄だぜ。お前のことはほとんど調べ上げた。
例えば…
親、兄弟共にお前が暴走して“お前の手”で“殺した”こととかな(ニヤっ)」
龍「……………。」
?「おやおや、あの“黒血の龍姫”とも言われるお方が、昔話をしただけで困惑か?
そんなんじゃ、せっかくの黒血も勿体ねぇな。
さっさと楽にしてやるから、大人しく俺等に捕まれ。」
龍「………ッ……」
?「…?」
龍「…ククク…ハハ、アハハハハ、ハハハ。」
?「ビクッ…」
.
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