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それから帰りの支度をしても
亮ちゃんは一向に答えを教えてくれない…
シビレをきらしたオレはついに
「もぅ、亮ちゃん!
教えてくれへんなら今日亮ちゃん家行かへんから!」
これで教えてくれるやろう…シメシメ
なんて亮ちゃんを侮ったオレがアホやった。
……オレってほんまにアホなんかも…
「よっしゃ!ヤス!呑みに行こ!」
…っつえぇっ!?
「ごめんごめん!嘘やって!」
「なんやねん、ほんま面倒くさいわぁ」
だってしゃーないやん…
なんてイジケてケータイを手にすると…
んんっ!?
暗証番号が変わってる!
まさか…と思い亮ちゃんの方を見ると
ニヤニヤしてるし
1、6、1、9
うん、なるほどな
解除、解除♪
「わかった!?」
「うん!わかった!
暗証番号やろ!?」
「ちゃうわ!お前はほんまアホやな…
暗証番号の意味やっちゅーねん!」
えっ!?
暗証番号の意味…?
黙って首を横に振ると亮ちゃんは
「もうええ
ヤス!呑み行こ!」
呆れて出て行ってしまった。
ちょっと待って!亮ちゃ~んっ!
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