―プロローグ―

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「これは俺達の約束だからな」 「分かってる」 「いつか果たそうな」 3人の少年達は、ある約束をした。3人だけの、約束。 「その前に草は早く病気治せよな」 「興はうるさい。健からも何か言ってくんない?」 「…2人共うるさいけどね」 草也と興介が言い合っていたが、らちがあかなくなり草也が健に助けを求めるが、2人ともばっさりと言い捨てられた。 「うわー…傷つくわ…」 興介はあからさまに落ち込んでいた。 「あはは、相変わらず冷たいな」 草也は、ほぼ開き直って笑いながら健の頭をぐしゃぐしゃと荒らすように撫でる。 「…髪、乱れたんだけど」 「冷たい言葉を発した罰だ。…そうだ。そろそろ帰んないと」 そう言いながら、健の髪を戻し帰ると2人に告げて。
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