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3年になっての夏。もう、高校のことを考えないといけない時期。けど、部活をおろそかにしたくない。複雑な時期だ。
「おーはよ。今日も暑いな」
そういって見慣れた姿に挨拶をする興介。
「おはよう。草は一緒じゃないの?」
眠そうに目を擦りながら挨拶をする健は、低血圧でテンションが低かった。そんな健をいつも見ている興介は気にせず隣を歩く。
「草なら陸部の朝練だろ?昨日、言ってた気がするし」
「ふーん。大変だね。喘息も治ったわけじゃないし、気が抜けないよ」
「まぁ、自分の体だし無理はしないだろ。けど、あいつも、部長なんだよなー…俺も負けてらんないよな」
なんだかんだで、草也の体を心配しながら登校した。
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