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正確な状況説明をするのなら――開け放たれた扉の向こうから愛が翔太に向かって飛び込んでいたのである。
ドサッ!
愛に馬乗りされる形で玄関に仰向けに倒れ込む翔太。
「……フッフッフッ、甘かったわね、神前君」
翔太を見下ろしながら得意気に笑う愛。
「さっき、私が語っていた神前君とあんな事やこんな事をした夢を見たという時点でどうして気付かなかったのかしら……」
「残念だわ」と愛。
「夢の理性のコントロールが効いていない時点で……現実世界の理性のコントロールが聞く訳が――」
ガッ。
「――無い、じゃない、って……えっ?」
気付けば――何時の間にか愛は翔太から両肩を掴まれていた。
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