18.月の光射す湯気の中で

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「屁理屈ではありませんわ、むしろ貴方の言葉の裏を上手く掻いたと褒め称えて欲しいものですわね」 「イヤ、別に上手くも何ともねーし」 呆れ顔で楓を見据える翔太。 「ていうか……本当に、何と言うか、意外だったな」 「何がそこまで意外でしたの?」 「今のこの状況の事だよ。 偶然とは言っても、西園寺さんの事だから……ここに入ってきた俺を全力で追い返すと思っていたからさ」 「まぁ、追い返すのが普通なんだけど」と付け加える翔太。
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