18.月の光射す湯気の中で

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「それでも……やっぱり、意外だったな」 「そこまで意外だったのですか……? 何か、そこまで“意外”という言葉を連呼されると心なしか傷付きますわね」 「い、イヤ、別に俺はそういうつもりで言った訳じゃなくてだな」 目を細めてこちらを見据えてきた楓に苦笑する翔太。 「ほら、前に西園寺さんから面と向かって思い切り“嫌い”だって言われたからさ。 それを聞いた後に西園寺さんの方から家に泊まりに来いって言われて、今のこの状況だから、何かもう意外としか思えなくて」
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