18.月の光射す湯気の中で
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「……嫌いではありませんわ」 「え?」と不意に呟かれたその楓の言葉に思わず唖然とした声を上げて楓の方を振り向く翔太。 「神前翔太……前言撤回致しますわ。 わたくし、貴方の事を別に嫌いでも何でもありませんの」 「だって」と楓は微笑と共に翔太を振り向いてこう言った。 「貴方は言ってくれたではありませんか……明日の昼、お茶会を開こうと。 アレはきっと、わたくしの為に提案してくれたのでしょう?」
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