18.月の光射す湯気の中で

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「それはな」と翔太は楓のそんな素朴な疑問に答え出す。 「銭湯っていうのは、住んでいる所に風呂が無い人とかの為に造られた場所なんだよ」 「えっ……どうして住んでいる家にお風呂が無いのですか?」 「イヤ、昔ながらのアパートとかには今でも無い所は無いと思うけど?」 「……えっと、お風呂が備え付けられていない家がこの世には存在するのですか?」 「お前、それマジで言っているのか」 唖然とした表情でこちらに問いかけてくる楓に呆れ顔を見せる翔太。
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