18.月の光射す湯気の中で

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自身の左側の“胸”を“握り締めている”翔太の右手があった。 「……かっ、かかっ、神前、しょう、た……!」 「何だよ、どうした西園寺さ――」 そして、翔太もそこまで言い掛けて――。 「!」 自身の右手に握られた“それ”の感触に気付いた。 「うわ――――――――っ!」 広大な浴場に木霊するほどの大声で叫んだ翔太は咄嗟に楓の体を離して数歩後退する。
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