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「……えっと、どうした、西園寺さん」
「な、何でもありませんわよ……」
「……コレは、突入するタイミングを間違えたかな」
「だ、黙りなさい薄野っ!
ていうか、その口ぶりだと貴女今よりもずっと前から浴場の扉の裏側に居ましたわねっ!?」
ニヤニヤとこちらを見据えてくる亜里沙を指差して再度怒声を上げる楓。
「ハイハイ、解った解ったから。
それじゃあ、私は用も済んだしコレで出て行くから、存分に続きをやっていいからな~」
「何ですのっ、その無駄な気遣いは!」
「というか、そもそも続きって何の続きだよ一体!」
そんな翔太と楓の怒声を軽々とスルーしつつ亜里沙はそのまま女性専用の脱衣所の扉の向こうへと姿を消すのだった。
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