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「髪」
「は?」
「イヤ、風呂の時も思ってたけど、風呂上りはツインドリルじゃなくて髪を下ろしてるんだなって」
翔太の言葉の通り――現在、楓の髪型はツインドリルではなく、背中の辺りまで伸びた金色の長髪となっていた。
背中の辺りにあるその毛先はクルクルとカール状態になってしまっている。
「わたくしだって、何時もあんな髪型をしている訳ではありませんわよ。
あの髪型は非常に面倒なんですの、いちいち風呂から上がる度にあの髪型を整えていたら朝日が昇ってしまいますわ」
「そこまで大変なら止めればいいのに……」
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