477人が本棚に入れています
本棚に追加
「へー、あの並木道の――」
「ってえっ?」と唖然とした声を漏らしつつ楓を振り向く翔太。
「えっと、って事はあの並木道の木って……」
「当然、桜の木ですわよ、全て」
「……マジで?」
「何を疑っていますの。
ほら、その証拠に、その写真の後ろをよく見てみればこの邸が写っているはずですわ」
その楓の言葉に翔太は再度その写真へと視線を落とす。
確かに楓の言う通り、その家族4人の後方にはこの邸と思われる白い建物が写っていた。
最初のコメントを投稿しよう!