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「大体、今日貴方をここにお呼びしたのも貴方に友達が居ないのを見たこのわたくしが大海原の如き広い心を以て、貴方に寂しい思いをさせまいという魂胆ですのに」
「絶対今作っただろ、その魂胆!
ていうか、大海原とか嘘付くなよ、実際はその辺の水溜りみたいに心が狭いくせに!」
「なっ、何ですって!?
貴方こそ、針孔に溜まる水滴の如く心が狭いくせに!」
「は、針孔……お前っ、針孔は流石に狭過ぎるだろ!」
「フンッ」と鼻を鳴らした楓は腕組みと共に翔太から視線を逸らした。
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