すいーとぴー

7/12
前へ
/114ページ
次へ
必死に逃げたい衝動を抑える。だって朝ご飯食べたいし。 ――ドタドタ……ガチャリ 「おっはよー栞。迎えにきてあげたよ!」 「頼んでないし。ただ朝ご飯たかりにきただけでしょーが」 素早く切り返す。すると桃子は「うっ……」と、バツの悪そうな顔をする。 「わっ悪い!? だって秋菜さんのご飯美味しいんだもん」 プクーと、頬を膨らませて言う可愛い少女、雨宮桃子は幼なじみであり唯一の親友。 家が近いせいかよく朝ご飯を食べに来る。 普通に自分の家で食べればいいのにね。 「ふふふ……」 すると突然、桃子の後から含み笑いをこぼす母さん登場。
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加