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いつの間にか、学校の門前に着いていた。
考え事をしていたせいか、喋っていた内容をあまり覚えていない。
せっかく大ちゃんが喋ってくれていたのに…
もう大ちゃんとは別れなければならないのに…。
大ちゃんは、ここの高校の隣にある大学へ行っている。
隣といっても結構な距離。
家から直接行った方が近いのに、毎朝私を高校まで送ってくれるんだ
帰り時間は違うから、別々に帰るんだけどね。
だから、朝の登校時間は2人の貴重な時間だったんだけどな…
大「じゃあ、行くな♪」
彩「うん…」
大「そんな悲しそうな顔すんなよw」
そう言って、頭を撫でてくれる。
大きいよね
大ちゃんの手は。
その大きな手で私を守ってくれているようだね。
私は小さな声で「行ってらっしゃい」と言って手を振った。
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