🆕そんな趣向(小話)

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こんな 状態の先輩に手は出せない どうにか寝かしつけなくては 「キスしたら寝る?」 「ん、いっしょに、ねる」 酒臭いのは我慢しよう 張り付いたままの先輩を上から見つめて、くいっと顎に指先を掛けると、頬が微かに染まった。 元から、お酒の所為で赤み掛かった頬が更に艶っぽくなって、直視できない そんな俺の気も知らないで、先輩は早くしろと服を引っぱるから……頭を抱えたくなった 「んっ」 それでも、何とか冷静さを取り戻して ちゅっ、とリップ音を立てて口吻けると、へにゃりと嬉しそうに頬を緩める これで寝てくれる――――と思った のに いきなり 先輩が俺の首に腕を回して引き寄せると、唇を押し付けてきた 「ん……っ、先輩、寝る約束でしょ?」 咎めるように言い聞かせると むぅと頬を膨らまし、再度唇を押し付けてくる 「んっ、ちょ!」 あろうことか舌まで捩じ込んできた
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