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こんな
状態の先輩に手は出せない
どうにか寝かしつけなくては
「キスしたら寝る?」
「ん、いっしょに、ねる」
酒臭いのは我慢しよう
張り付いたままの先輩を上から見つめて、くいっと顎に指先を掛けると、頬が微かに染まった。
元から、お酒の所為で赤み掛かった頬が更に艶っぽくなって、直視できない
そんな俺の気も知らないで、先輩は早くしろと服を引っぱるから……頭を抱えたくなった
「んっ」
それでも、何とか冷静さを取り戻して
ちゅっ、とリップ音を立てて口吻けると、へにゃりと嬉しそうに頬を緩める
これで寝てくれる――――と思った
のに
いきなり
先輩が俺の首に腕を回して引き寄せると、唇を押し付けてきた
「ん……っ、先輩、寝る約束でしょ?」
咎めるように言い聞かせると
むぅと頬を膨らまし、再度唇を押し付けてくる
「んっ、ちょ!」
あろうことか舌まで捩じ込んできた
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