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昨日の乱闘(?)事件から、はや1日。
あたしはというと、普通に普通に高校生活を送っていた。
ただ、手首に残る赤い痕。
美人な男に掴まれたときのものだ。
強くつかみやがって…。
一応女の子なんだけどね……。
教科書、ノートをあたしは机にしまいながら、ずっとその痕を見つめてしまった。
「理香子さん、その痕どうしたの?」
『あっ…飛鳥さん!』
あたしの顔を覗き込むように腰を曲げてにっこり微笑む飛鳥さん。
するとまわりにいたお嬢様達はみんな甘い雰囲気につつまれた。
飛鳥さんは御陵の生徒で、クラスメートの一人でもある。
ショートカットで、背も高く、切れ長の瞳をお持ちのこの方。
お嬢様なんだけど、すごくかっこいいから本当に女の子からお手紙貰ってるのも見たことがある。
だからあまり手の届かない存在…なんだけど………。
なんでだろう?
話しかけて、きた?
「随分と痛そうだけど…」
『あ…ははは…』
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