相合傘

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「うっ…!!」 効いてる!もう少し!! もう少しだぁ!! そうすれば、雨も防げる!プラス、栄太とくっつける!! 一石二鳥とはこの事!! 「し、かたないな。でも、少しだけだぞ!」 「ほんと!?栄太!!ありがとー」 「ちょっ」 俺はパァっと明るい笑顔になり栄太にドサクサに紛れて抱きついた。 で、殴られた。 そして、今は相合傘☆ 好きな人とやってみたかったんだよね。 「山本くっつきすぎ!人が居るから嫌だ」 「栄太、同じ傘に入ったんだし近いのは当たり前だよ?俺は手を繋ぎたいくらいだよ」 「ば、かじゃねぇの?!誰がするか」 栄太、顔真っ赤だよ? 「うん、だからしないし~。いいよ、わかってる」 そっぽ向いて言う。ちらりと見ると見てわかるくらいの落ち込み顔。 寂しいんじゃん。かわいいな。
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