question

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「その汚い五臓六腑を引き裂きたいのに…それができない…イライラしてのう…イライラしてのう…」 撤退!撤退! 「今にも寿命が燃え尽きてしまいそうなんじゃあああああああああああああああああああああ!」 「ギャーーーーーー!!」 怒りの咆哮と共に始まるボールの一斉発射。 熱を持たない緑の火の玉は弾けるようにアルフォードへと迫る。 恐怖の叫び声をあげながらアルフォードは幾つものボールをかわしながら外へと逃走を開始した。 「今日こそ逃がしはせんぞぉおおおおおアルフォォォォドォォォ!!」 二人は外へと飛び出し、周りの障害物を破壊しながらはた迷惑極まりない鬼ごっこを開始した。 誰もいなくなった掲示板前の廊下。 外では悲鳴と何かが破壊される音が響いてくるが誰もいなくなったこの廊下は別世界のように静かだ。 先ほどのボールが起こした風のせいで掲示板に張られた紙がひらりと廊下の床に落ちた。 茶色くくすんだ紙に並ぶ黒い言葉。 ―――以下の者は先の選抜試験での成績を鑑み、明日の【マハトマの森】による野外実戦演習の参加者として認可する――― 全部で40名の成績優秀者の中に一際赤いラインで大きく何度も囲まれた名前が4つあった。 アルフォード・マクティス イリア・グリーンフィルド アラフェン・アルバートン マルセル・バロン・フォン・グリーンフィルド・ルイテンバード
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