白昼夢

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「天野サン…。すんません、音割れてます。 少しボリュームダウンでお願いできませんか」 ユキの保護者のような親友、天野真琴は巻き舌で開口一番、暴言をまくし立てる。 毎回ながら有り難くはない人だ。 『ユキに…っお前ユキに何を言った! ユキが落ち込んでる!どうせお前だろうが!何を言った!!』 知らないのか…。 気が滅入る相手ではあるが、ユキの様子が知りたい。 「ユキ…何も言わなかったんですか?」 『言わない。 メールでもいいことを電話してきたから何かあったと思っただけだ』 将来的に悪質クレーマーにならなきゃいいが…。
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