白昼夢

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ユキは僕の恋人だ。 僕がまだ中学生の頃、兄の後輩だったユキに初めて会った。 ユキは小さく笑って「はじめまして」と僕の目を見た。 兄と話すときは顔を伏せ、緊張気味だった。 その時はただ僕だけがのけ者にされた気がして気に入らないとそっぽを向いた。後から考えれば幼い嫉妬だ。 ユキの恋心にユキより背の低い僕だけが気付いた。
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