東方妖々夢

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主人である「紫」の名が光のスペクトルの紫外線と考えると、次に波長の短い色が「藍」であることから、なんやかんやで八雲藍の名を与えた紫からは非常に信頼されているようだ。橙は藍の三つ後の色である。 本人も紫の式であることを誇りにし、その辺の畜生と同じに見られるのが嫌らしい。その為他者を見下す発言が見られるが、紫にはその姿を未熟と言われている。 計算が得意で、生前の行いで長さが変わる三途の川の幅を求める方程式を仕事の合間の暇潰しに叩き出した。式が方程式(プログラム)で動いており、また彼女自身式を操るのでこれぐらいできて当然らしい。霧が幻想郷を包み込むのに充分な量子の量や北極星までの距離なども計算している。羨ましいな……暇そうで……。 しかし本人は紫の足元にすら及ばないと語っている。定義が定められたものには強いが、未知の物に関しては主人に敵わないようだ。 実際、藍は紫に「たまには自分で考えろ」と言われている。藍自身、式であるせいか、常に簡潔かつ最短で答えを導く癖があり、思考に遊びや余裕がないのだ。人物関係などの背景などを気にせず、最も単純な結論を出してしまう。 定められたものや式なら得意だが、推理や考察といった自分の思考が必要になるものに関してはポンコツらしい。紫本人も、式だし仕方ないと分かってはいるが、そういうとこまで気が回ってくれたらいいなぁと思っている。 性格は穏和で私情による戦闘は好まない。が、仕事の邪魔をされたり橙をいじめると怒る。人里に買い出しに来ることもあり、油揚げが大好物。怒った時には油揚げをやると許してくれる時もあるほどらしい。 霖之助が油揚げで藍を釣ろうとしたが、軒下に置いてある油揚げを取るなどはしたないと考えているそうな。 ……イリュージョン?何の話だ?
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