第一章

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9月下旬、天気は曇りだ。残暑が続いた影響で曇りであるはずなのに蒸し暑い。 僕は今、学校へ行くために電車に乗っている。そのため、私立の女子高生の騒々しい世間話やいかにも頭が悪そうな男子高校生の喧騒が嫌でも耳に入る。 この喧騒には意味があると僕は思う。周囲の人間からしてみればいつもと変わりない日常を現すものであるため一種の安心感が生まれる。僕も一種の安心感を抱いている。 安心感を感じている中、電車が目的の駅に着いたため、電車を降り、改札口を出て僕は駅の自転車置き場へ向かった。
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