矢柄 那皿の【想い】1

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天候は晴れ、…と天気予報は言っていたのに、実際は曇りだ。 腹立たしい 登校は朝の8時 どちらかと言えば早い登校だと自分では思う… ホームルーム 眠気を隠しきれていない担任の教師は、クラスの生徒達にうとうとしながら小さい声で冷徹に言葉を投げ掛ける。 「おはようございます。 連絡です、今週の金曜日にある、修学旅行の班決めを明日までに決めて下さい」 担任教師の小さい声に反比例する、五月蝿い教室、 そこに先生の話を聞いている生徒はいない。 五月蝿いと言っても隣の席の子との会話程度だが、それは先生に対する嫌がらせの様に空間を阻害する。 先生の話しは続く。 「あと、山寺くん、昨日感想文の内容が良く無かったので書き直して下さい。それともうひとつ、昨日起きた事なのですが、―」 この教師の話し方は冷徹すぎる。 おそらくこいつには生徒に対しての愛情が無いんだ。 ―俺には分かる。 本来、教師は『愛』だの『友情』だの下らない空想論を語りたがる。 それに対してこの教師は、それが一切皆無なのだ。 教師は、あくまで冷徹に、そして淡々と言葉を投げ掛ける― 淡々と。 「このクラスの生徒が死にました」 冷徹に,。
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