河島 聖太の【想い】1

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 … 唐突過ぎる。 …いやだって唐突すぎるでしょ! どう言うこと? って言うか、死んだって一体誰が…? {鋼「死んだって誰が?」 おぉ、ナイス質問だ鋼! 「今日は、4人の生徒が学校を休んでいます。その内の1人とは一切連絡がとれていません」 その内の1人って…誰だよ!? {鋼「…[美鶴]が死んだのか!?] 嘘 …だろ!? 「今日欠席している沢田美鶴くんからは朝、風邪でお休みすると言う連絡がありました、ですから沢田くんは風邪で学校に来ていないだけです」 」 美鶴じゃない… ―って―― く. 「栗原くん。 ―― ―*―――  ― ―― 彼は今日転校するはずだったのですが、 死んでしまいました」 栗原。 ―――  ―――― ――*― 「なので、今日行うはずだったお別れ会は中止して、6限目は通常授業に移行します。」 敬語。 無機質な声。 冷徹。 冷徹。 冷徹な言葉。 ロボットみたいな。 冷徹な言葉。 「それでは皆さん、一限目は物理なので教科書の準備をしておいてください」 人の『死』。 その重さは秤にかけられない。 その重さは秤にかけてはいけない。 それほどのそれを、 それほどまでのそれを、 《そいつ》は 残酷な《そいつ》は 最も偉大さのない[秤]にのせ [簡単]に。 計測した。 そしてそれが、俺にとっての【想い】に繋がる。 俺はこの世界が、いかに“歪”かと言うことを知った。 だから、俺は[想像]する。 そうならないように… そうさせない様に。 [この先]を想う 許さねぇ。 想う【想い】
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