気付いたその日から2

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「おい!」と福から肩をどつかれた拍子に福の肩から洋服がずり落ち、右肩が露になる 「あ…」 「え?…あーまたかいな」 と、福はずり落ちた洋服を直すが、今度は反対の肩の服がずり落ちる もーきりないわー…と呟きながらシャツを前後ろに引っ張り、肩の露出を防ぐ福 「(やっぱ福には俺の服大きすぎたな)」 よく見れば、福の着ている服は俺でも少し大きいと思っていたよく使う部屋着の一つだった 適当に選びすぎた… 「ごめん福、違うの持ってくるわ」 新しい服を持って来ようと立ち上がるが、腕を引っ張られまた座るはめになる 「ええよ、洗い物が増えるだけやから」 「でも…」 「俺がええ言うたらええんや」 と言うとそのまま持っていた携帯をいじり始める 俺はよくないんやけど… やってさっきシャツを引っ張ったせいで福の鎖骨がチラチラ顔を覗かせたり、普段よく見えないうなじもがっつり見えたり、いつも以上に福の肌が露出していて落ち着かないんですけど俺!? 今日の福が艶めかしく見えたのはこの服のせいもあるんやろな やっぱ着替えた方が…と言えば「「しつこい!」と枕を至近距離で投げつけられあえなく撃沈 「(少しは俺の気持ちわかってや!こちとら必死に理性押さえつけとんねんぞ!!)」 枕が当たって痛む鼻を押さえながら、福にはわからない程度に小さなため息をつく が、やはり福に気づかれ、でも視線は携帯画面のまま「幸せ逃げるで」とだけ言われる ……誰のせいですか!? しばらくして福がベッドから離れる気配がする 視線を福に戻せばドアに向かってスタスタと歩き始めていた 「どないしたん?」 「もう寝ようかな思うて…」 と部屋のスイッチを切りに行く福 そういえばと思い、時計を見れば時刻は既に1時を回っていた .
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