気付いたその日から

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「いやいやいや!?着ててええよ!!」 「え?」 「俺はただ、福ちゃんのエプロン姿に見とれとっただけやから」 「な!?////」 俺の言葉に顔を赤くし、動きを止める福ちゃん が、すぐに「あほなこと言うてないでさっさと着替えてこい!!」と脱ぎかけていたエプロンを俺に向かって脱ぎ捨て、リビングへと姿を消してしまった あぁー行ってもうた… 福が脱ぎ捨てたエプロンを拾い上げ、着替えるため自室へと向かう にしてもホンマエプロン姿似合ってたなー 今度福ちゃん用のエプロン買ってプレゼントしたろと思いながら着替えを済ませ、リビングへと向かうと机の上にはすでに出来上がったハンバーグやピラフ等の料理がずらっと並んでいた 「うわー…旨そう…」 「旨そうやない、旨いんや」 「うわっ!?」 突然後ろからまさかの膝カックンを喰らい、キレイにその場に正座をしてしまう 「ほらボケっと座っとらんと、さっさと手ぇ洗ってこんかい」 「えぇ!?」 じゃあ何で膝カックンすんねん!?と口に出す前に「さっきの仕返しや」と答えられ、キッチンへと福は戻っていった 仕返しに膝カックン… かわええ~!! 何でこんなにかわええの!?考え方が女子だよ女子!! 「…何か言うたか」―キラリ 「いいえ手を洗ってきます」 どうやら俺の心の声が漏れていたようで、後ろで包丁を輝やかせているであろう福の機嫌を損なわないようさっと手を洗いに行く .
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