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結局俺が2~3枚皿を拭いている間に福はテキパキと皿洗いから片付けまでこなしてしまっていた
「俺…手伝いする言うて、出来ひんかった」
「俺は助かったけど?それより早よう風呂入りぃや」
「…おん」
福がリビングへ向かうのを見て「出来れば一緒に入りたいねんけど?」と呟けば「馬鹿言わんとさっさと入ってこい」と振り向きもせず一喝され、そのままリビングへと姿を消した
後ろ向きのため表情までは読み取れなかったが…
頭隠して尻隠さずや…
真っ赤な耳は隠せてませんよー
福はよくコロコロと表情を変える
その様子が可愛いらしくてついついからかってしまう
まぁ8割方は本気やけど…
風呂から上がればリビングでバイク雑誌を見ている福が俺に気づいた
「湯加減どやった?」
「バッチリやったで!!」
「ほな昨日の続きしよか?」
と、今まで読んでいたバイク雑誌を閉じながら福が机の前に移動する
「え?福は入らへんの?」
「おん、やって自分家に風呂あるし」
ええ!?
「今日も泊まってくれるんやないの!?」
「昨日今日で泊まりは失礼やろ」
「何遠慮してんねん」
「するやろ普通」
「親しき仲にも礼儀ありやで?」と言われ返す言葉をなくす
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