気付いたその日から

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のんびりと朝食を済ませていたせいか、気づいた時には出なければいけない時間をとうに過ぎていた のんびりしすぎたわ… 慌てて上着と仕事鞄を掴み外に出る 食器片さず来てしまったなーと後悔しながらも、遅刻するよりマシだと自分に言い聞かせ電車の改札を抜ける 学校にはギリギリ間に合った 職員室には既に教室へ向かってしまったのだろう、ほとんどの先生は残って居らず、残っている先生も教室へ向かう準備をしていた 「(もう行ってしまっとるよな…)」 辺りを見回し、目的の人物を探すが見当たらなかった そのまま職員室を後にしようとしたら背後から「徳井?」と俺を呼ぶ声がした 後ろを振り返るとそこには俺が探していた人物が立っていた 「やっぱ徳井やった」 「福ちゃん!!」 「遅かったやんか…寝坊か?」 やっぱ起こしてから学校行けばよかったわーと頭を掻く福ちゃん 確かに寝坊で今までに何回か遅刻することはあったけど、そう決めつけるのは早すぎとちゃいますか?福ちゃん 「遅刻やないで?朝ごはんをのんびり堪能しすぎただけや」 「え?…もしかして量多すぎたか?」 「ちゃうちゃう!あまりの旨さに感動して味わって食べよったら遅くなったんや」 「な!?////」 顔を赤くしながらも 「そ、そりゃ俺が作った飯やからな///」と照れ隠しをする福ちゃん 照れを全然隠しきれてないところがかわええなぁ… .
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