思想

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古代ギリシアの思想家 プラトンは理想主義の人といわれ、世界を絶えず 変化して止まらない現象界と永遠に変わらないイデアの世界とに二分して考え、さらに多くのイデアのうち善のイデアが最高であると説いた。 フランシス・ベーコン 彼は、自然を支配するには、自然に従わなければならないとし、ありのままの自然を認識するためには、偏見や先入観、つまりイドラ(幻影)から解放される必要があるとした。 ロックの社会契約論 ロックは社会契約論の論者であり、自然状態が一応の平和状態であること、自然権の内容が生命・自由・財産に求められること、人民が相互に契約を結んで国家を設立したこと、人民が抵抗権を持つこと、などを主張した。 西欧現代思想家 ニーチェ…根本思想は「権力への意志」にあり、生命とは本質的に自己の主張の力であり、競争に打ち勝とうとする意志であるとし、生を徹底的に肯定した。その著書に『悲劇の誕生』、『ツァラトゥストラはかく語りき』などがある。 ジェームズ…根本思想は「真理の有用性」にあり、思想の真偽、行為の善悪、事物の美醜などはそれぞれが人生において有用であるか否かによって決定されるっした。その著書に『プラグマティズム』、『心理学原理』などがある。 ロマン=ロラン…根本思想は「戦闘的ヒューマニズム」にあり、常に人類愛の精神に基づいて社会の不正、虚偽、権力と徹底的に闘い、革命と平和の実現に力を尽くした。その著書に『ジャン=クリストフ』、『魅せられた魂』がある。 シュヴァイツァー…根本思想は「生命への畏敬」にあり、医療とキリスト教伝道に力を尽くし、また世界平和と原水爆禁止のアピールをするなど人類愛の精神を身をもって実践した。その著書に『文化と倫理』、『水と原生林ね間で』がある。 世界観 近代ヨーロッパは、唯一絶対的な存在は人間の自我にあるという認識に基づき、自然を人間が支配しようとする世界観を生み出した。この思想は西欧思想の一派であるヘブライズムの世界観と相反しないものである。
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