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それから、数時間後…
仕事を終え、家路につく冷蘭と冷龍
「はあ…やっぱ、一日じゃ奴らの要求する額に届かねぇよな…。」
仕事の報酬が思った以上に少なかった事に、冷龍は溜め息をつく
「仕方ないわ。差し出せるモノは全て出しましょう。」
「差し出せるモノなんて…もうねぇだろ。」
明日には三人とも殺されるかも…そう思うと、冷龍は更に落ち込み、顔を深く俯かせた
「っ!龍!前っ!」
冷蘭が何かに気づき、冷龍に呼びかける
「へ?うわぁ!?」
しかし、冷龍が気づいた時には既に遅く…ガラの悪い連中に当たってしまった
「イテェな…クソガキ。」
「あ?このガキ、あのボロ屋のガキじゃねーか。」
ガラの悪い連中は、先ほど家に押しかけてきた三人組だった
「オラ!立てや、ガキぁ!」
ぶつかられた男が、冷龍の胸倉を掴み上げる
「ひぃ!」
思わず情けない声を出してしまう冷龍
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